- 生産者特集 - 002
- 株式会社 龍見商店
~炭のある生活~
備長炭と暮らす
くらしに豊かさとやすらぎ
安心安全をもたらす備長炭
世界遺産の街からの、紀州備長炭の本場、和歌山県田辺市に㈱龍見商店はあります。
田辺市は海の幸、山の幸、熊野参詣道、温泉など、魅力のある人情豊かなまち。
まわりに自然の多いこの場所で、紀州備長炭を扱っております。
備長炭に魅せられ、良質な炭が持つパワーを最大限に活かした商品開発を行っております。
~私と紀州備長炭との出会い~
~Meeting Kishu Binchotan charcoal~
19歳の時、父に連れられ田辺市上野の備長窯元へ。まず驚いたのは窯周辺に甘い匂いが漂っていたこと。そして備長炭が出来上がるまでは大変な作業だということ。窯口周辺が熱いのなんの。
その窯元さんから購入した備長炭で、母が炊いてくれたおかいさん(茶粥)は、金山寺味噌と相まってとても美味しかったのを鮮明に覚えている。
原木の馬目樫を、窯へ1,000㎏入れても完成後の備長炭 は約100kg位、10分の1しか歩留りがないということを 聞いて非常に驚いた。
そして備長炭の魅力に 完全にはまってしまった。
24歳の時、家を建てた。
基礎工事前に九州から炭のプロフェッショナルを招き、指導を受け、何トンもの炭を埋設した。
埋める場所の選定が非常に大事だということを知ることになる。
50歳の時、母のため、バリアフリーのリフォームをした時の事。
大工さんが壁をはがし、土壁の中から見える『えつり』(竹で編みこむ古くからの技法)の竹が、切りたての生きているままの青竹色だった。
大工さんもびっくり、
「使われているすべての竹が新築の時のままなんて生まれて初めて見た!」と。
57歳の秋に再び「えつり」を覗いた。1階も2階も同じ青竹色がキープされており、再度驚かされた。
家の外観も同年代に建った家と比べ、ダメージが少ないと確信した。
この30年、紀州備長炭と共に暮らし、水、炊飯器、お風呂、すべての部屋、車内、庭の草木、外出時には持参と、炭に寄り添い、本当に良かったと実感している。
~進化~
~Evolution~
紀州備長炭は、約1200年前、弘法大師が製炭工法に関係しているのが起源らしい。
江戸時代に田辺市の備中屋長左衛門が作り始めた。紀州備長炭の原木である馬目樫(ウバメガシ)は和歌山県の県木となっている。同時に田辺市の木のシンボルでもある。
40歳の頃に当地の備長窯元との出会い、長い炭ばかりを特別オーダー。
それを皮切りに、地元窯元への再三のアプローチが実り、毎月定期的にオブジェ用の珍しい長炭を入手できるようになった。直径3~4㎝。長いもので175㎝、短いもので5㎝前後、細いものでは割り箸程度のものと多様。
紀州備長炭で焼くと、肉類、魚介類は絶品の味を引き出してくれる。
海外セレブにも認められていると聞く。
「こんな素晴らしい紀州備長炭を炭火焼ばかりにするのは本当に勿体ない」という気持ち。
(焼いてしまえば灰)この灰も陶芸家が使用する釉薬になるのだが…。
紀州備長炭の良さ
- ・炭火焼きBBQで、食材ふっくらジューシーに焼きあがります。
- ・紀州備長炭は遠赤外線効果で火力の強さ、火持ちの良さ、水分を逃さない、燃やしても臭いがなく、表面パリッと焼き上げ、旨みを逃さないためプロの料理人も扱いやすい。
- ・空きボトルに水道水、紀州備長炭を入れると水道水の水が数時間後まろやかになり口当たりが良くなります。
- ・水の浄化、ろ過作用。
- ・炊飯器にいれると艶やかなふっくらしたお米が炊けます。
- ・お風呂に入れると水が柔らかくなりお肌に優しくしっとりします。
- ・インテリアとしても。
- ・空気清浄効果、防臭効果。
- ・電磁波対策。
- ・捨てずに観葉植物に蒔いて植物いきいきと最後まで使用。
紀州備長炭を使用している
スタッフ感想
空きボトルに水道水、備長炭を入れると数時間後には水がまろやかな口当たりの良い水に変わります。毎日美味しく冷やして飲でます。また、浄水されたお水も口当たりがさらに良くなります。
お風呂に備長炭を入れて浸かると、いつもの水道水が肌あたりがよく、お肌もしっとりします。病気治療後の副作用があるわたしのお肌にはとても優しいお水に変わり至福の時間となってます。
空気清浄効果もあり防臭効果になるのでインテリアとしても使ってます。
紀州備長炭に魅了
夫婦で紀州備長炭に魅了され、日々 備長炭とともに暮らし日々、みなさまに良い物をお伝えしたく商品開発に取り組んでおります。
ウバメガシを材料に使用し、高温で蒸し焼きにした後、窯の外で素灰と呼ばれる灰を掛けて消火することにより、きめが細かい良質な炭が出来上がります。
紀州備長炭の製炭技術は和歌山県指定の無形民俗文化財となっています。炭化の過程において、小さな空間が無数にでき、その空間の物理特性として、周囲の臭い物質や不純物を吸着して綺麗にする反応が起こるのです。
『 全国の炭火焼店の料理人から絶大な信頼を得ている紀州備長炭!』それだけではなく、紀州備長炭の将来性として、生活用品、医薬部外品、化粧品の開発や家畜や魚類の餌、サプリメントなどにも応用出来、将来的に医療領域での医学応用に発展されていっています。
刻々と変わりつづける時代のなかで、本質を変えることなくアップデートを続け時を超えて守られつづけるものがある。
ダイヤモンドのように輝く黒さと有害物質を分解する浄化作用をそなえた備長炭。
備長炭を通じて日本の伝統と技術を駆使し本当の“美しさ”と“健康”を日々のくらしにもたらしたい。
IORILINK 取材レポート
初めてご夫婦にお会いした時、ご主人様も奥様もとても親しみやすく、お二人はわたしたちを温かく出迎えてくれたのが印象的でした。
ご自宅兼事務所へお邪魔させて頂いた際も、たくさんおもてなしをしてくださり、とても温かい気持ちに包まれました。
ご夫婦は、紀州備長炭の素晴らしい自然の力、自然の恵みに魅了され、皆さまに良いものをお伝えしたく紀州備長炭の良質な炭が持つパワーを最大限に活かし商品開発に日々取り組んでおられます。
ご夫婦ともに紀州備長炭への思いが強く、愛情もたっぷりです。
ご夫婦が力合わせて開発する紀州備長炭商品を是非、おすすめします!
~龍見慎一 & 千珠 プロフィール~
~Shinichi & Chizu Tatsumi profile~
- 1959年
・和歌山県田辺市下三栖 生まれ
- 1975年
・和歌山県立南部高校入学 甲子園を夢みて硬式野球部へ
- 1979年
・紀州備長炭と出会う
- 1980年
・米国へ農業研修で2年間滞在 主にArizona state 当時のニックネームは Dragon
- 1983年
・自家農園で炭の利点を利用した温洲みかん、梅を栽培 多吉三代目をネーミング
- 1988年
・梅干仲買業務、紀州梅酢販売開始、現在に至る
- 2004年
・紀州備長炭オブジェの制作開始 株式会社 龍見商店を設立
・「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録される
- 2014年
・360°水平回転の備長炭オブジェに着手
- 2017年
・備長炭(白炭)パウダー及び黒炭パウダーを使用した花器を制作
・私はCarbon designerとして、癒しの環境空間の創造をめざす
・妻 千珠(Chizu)は装飾家として炭を活ける
- 2018年
・龍之泉(商標登録済み)、紀州備長炭ミストウォーター、紀州備長炭ジェルパック
・紀州備長炭エッセンスを開発
- 2019年
・龍之泉Ⓡ 商標登録証入手 登録第6204625号
- 2021年
・熊野古道に寄り添った 紀州木酢液 県木ウバメガシを利用した商品を開発中
- 2022年
・備長炭火鉢 YAKORAⓇ 商標登録証入手 登録第660284864号
・炎をイメージしたオブジェ 焱Ⓡ 商標登録証入手 登録第6624317号
・紀州備長炭の原木ウバメガシを利用した名札を開発 実用新案登録済み
~ギャラリーと案内図~
~Gallery and Guide map~
■住所
〒646-0215
和歌山県田辺市中三栖 146-7
株式会社 龍見商店
TEL 0739-33-0303 FAX 0739-33-0606
■ギャラリー予約専用TEL:090-7658-5000
■メールアドレス:tatsumishin@leto.eonet.ne.jp
■※当ギャラリーにお越しの際は事前にご連絡お願いします。
■自動車でお越しのお客様
・阪和自動車道 松原JCT〜田辺IC 約2時間(約160km)
・田辺ICから国道42号経由 約8km
■鉄道/JR紀勢本線
・新大阪〜JR紀伊田辺 特急約2時間
(紀伊田辺駅からタクシーで約20分)
■空路/日本航空(JAL)
・羽田空港〜南紀白浜空港 約1時間10分
(南紀白浜空港からタクシーで約25分)